19日(月)6:00、自然教室2日目の朝を迎えました。
昨日の活動でぐっすりの部屋もあれば、早くに目が覚めて部屋でごそごそと、友達と静かに起床時刻を待つ部屋もありました。窓の外から聞こえる波の音が目覚まし時計となり、カーテンを開けると眩しい太陽が! 非日常の朝の風景と晴天が、子どもたちに元気を与えていました。
洗顔を済ませ、6時30分に全員で海岸に出て行った朝の会から、今日の活動はスタートです。実行委員の進行で海を背にして、みんなで〝昭和健康体操〟を行って心身ともにリフレッシュ! 体を動かしお腹もすいたところで、朝食の時間となりました。
朝食後は本日のメインイベント、磯での自然観察です。昨日同様、心地よい風が吹き、雲が上手に太陽を隠してくれたおかげで、暑さを強く感じることなく、気持ちよく生き物採集に取り組めました。
「いたー、魚がいっぱい!」
ある子がこう叫ぶと、網を持った子たちがそのターゲットのそばに集合してきます。しかし、魚も人の気配を感じると、すぐさまササッと逃げてしまいます。あまりにもすばしっこい様子に痺れを切らし、水溜りに直接腕を入れて魚を手掴みしようとする子もいました。
一方では、静かに、静かに生き物に近づいて、的確に捕まえる子もいました。
「カニ、ゲット!」「ヒトデだよ」「ウニがいた! 先生とって!」
どこに生き物がいてどのように捕まえればよいのかを、上手な子の姿を参考にしながら理解していき、次第にどの班も生き物を捕まえることができてきました。1つのバケツに多くの生き物が入っている状態となったため、命を大切にする観点から、途中で一度、この後、観察で使用しない生き物については海に離してあげる時間をとるほどでした。
生き物採集に2時間30分程度取り組んだ後、選んだ生き物を大切にホテルに持ち帰って、昼食の時間を迎えました。
たくさん体を動かしたからでしょう。昼食のメニューはカレーでしたが、たくさんの子がご飯をおかわりしていました。
昼食後は捕まえた生き物について、顕微鏡や図鑑等を使って詳しく調べ、一人一人が観察カードに記録しました。
「細かい毛が生えている!」「なんか不思議……」
それぞれが新しい発見をしていました。また、夜に行う発表会にむけて、各班でどの生き物についてどのように発表するのかも考え、発表練習にも取り組みました。
入浴・夕食を済ませたら、その発表会です。各班ごとにみんなの前に出て、それぞれが選んだ生き物について発表しました。今回、引率教員6名それぞれが1つずつ賞を選出し、表彰することにしました。その賞とは、「アイデア賞」「博士賞」「チームワーク賞」「元気で賞」「アート賞」そして「昭和学院大賞」です。栄えある「昭和学院大賞」に選ばれたのは、1組5班。図鑑で調べたり目で見たりして分かったことだけでなく、指を近づけてみたらどうなるかなど、生き物を前にして行った実験の結果についても紹介したところが素晴らしかったです。
発表会を終えると、消灯まで部屋でゆっくりしました。今日は次から次へと予定がつまっていて、充実していた分、疲れもあると思います。今日こそ、ぐっすりの夜でしょう。
明日は、いよいよ最終日です。