校内ジャマイカ大会

2023.12.06 18:04
皆様、〝ジャマイカ〟というおもちゃ(計算パズル)をご存知でしょうか。最上段の写真が、ジャマイカです。ジャマイカには、5つの白いサイコロと2つの黒いサイコロがあります。合計7つのサイコロをランダムに動かし止めたとき、2つの黒いサイコロの目の和を、5つの白いサイコロの目を全部使って自由に加減乗除してつくるというものです。一人でサイコロを動かして取り組むこともできますが、2人や3人で一緒に行って計算の速さを競うこともできます。
最上段の写真のジャマイカでは、黒のサイコロの目の和は23です。2、6、2、4、5の、白の5つの数字で23をつくることになります。皆様、いかがでしょうか。
例えば、(2+4)×2+6+5で23がつくれます。他にも、5×(6÷2)+(2×4)という方法でも23をつくることができます。また、4×(6-2)+2+5でも23になります。他にも……。
本校ではこのジャマイカを、計算を楽しむ活動の一つとして学習に取り入れています。そして、1年に1回、4年生以上の子どもたち全員を対象にして、校内ジャマイカ大会を行っています。今年度は当初、11月29日の実施を予定しておりましたが、インフルエンザの感染拡大予防のための学級閉鎖措置をとっていた学級もあったことから延期し、ようやく今日、12月6日(水)に行うことができました。
今日を迎えるまでに4〜6年生の学級では予選会を行い、各学級の代表者を2名ずつ選出しました。そして、今日はその学級代表2名×6学級=12名が一同に介して、トーナメント方式による決勝戦を行いました。代表者以外は各教室で決勝戦の様子をテレビで観戦し、ファイナリストの技能に感心したり、一緒に計算方法を考えたりしました。
トーナメントで最終的に勝ち残ったのは、6年生3名。この3名で決勝戦の〝決勝戦〟、優勝者を決める勝負を行いました。先に3ポイントをゲットした人が勝ちというルールの中、3名とも2ポイントずつとり、次に提示される数を見て最も速く答えられた人が優勝になるという、緊張感溢れる好勝負となりました。
見事優勝した子は、実は一昨年度も昨年度も決勝戦に参加し、2位の成績を収めていたのだそうです。6年生になり、最後の大会で優勝することができ、喜びも大きかったようです。惜しくも 2位、3位になった子も、また、決勝戦の舞台に上がった各学級の代表者もさすがはファイナリスト、とても素晴らしく、かっこよかったです。
計算力を高めるものには、「計算ドリル」というものもあります。計算ドリルとこのジャマイカの大きな違いは、ジャマイカは答えを求めるのではなく、答えからどのように計算すればよいかと思考するところにあります。さらに、前述のとおり、計算方法は1通りではありません。別の方法を考えたり伝えたりできる面白さもあります。大会は終わりましたが、引き続きジャマイカに取り組みながら、計算を、そして考えることを楽しんでほしいと思います。